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グラウンドアンカー工の面的な緊張力の状態についてリフトオフ試験によって把握する技術です。
独自に開発した小型・軽量の油圧ジャッキ(以下『SAAMジャッキ』という)を用いることにより、足場の仮設、交通規制の必要はなく、短期間、低コストで数多くのリフトオフ試験を実施することができるため、アンカーの面的な緊張力分布の確認ができます。
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グラウンドアンカー工は、斜面や各種構造物の安定のため各方面で広く利用されてきており、安全で安心な社会、経済活動を維持するため、有効かつ安全、長期にわたって利用し続けることが必要です。
アンカー工の維持管理に関し,グラウンドアンカー設計・施工基準,同解説1)において、「責任技術者が定期的に点検、観測および計測を行い、必要に応じて補修、再緊張、アンカーの増し打ちあるいは緊張力緩和などの適切な対策を講じる。」と示されています。
しかし、現在まで数多く施工されたすべてのアンカー工に対し、維持管理が十分行われているとは必ずしも言えません。 |
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過緊張と緊張力低下が混在するアンカー工
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従来のセンターホールジャッキは,新規施工時の初期定着緊張用と、維持管理時の再緊張や除荷用(リフトオフ試験)の機能を兼ね備えているため、大型で重い試験機器となっており、持ち運びや試験に手間やコストがかかってしまう、という点があげられます。
そこで、従来機とは違い、維持管理(リフトオフ試験)用の機能に絞った、小型・軽量で、高い汎用性を持つ、新型のメンテナンスジャッキの開発を行いました。 |

 SAAMジャッキ |
SAAM(サーム)ジャッキのアンカーへの設置は、テンドン余長に直接アジャスターを螺合し、ラムチェアーとシリンダーをアジャスターに通して取り付けた後、止めナットで固定するのみで、本機の引張り能力600kNであれば、従来のセンターホール型ジャッキのようにクレーン等を必要とせず、5分程度で設置することが可能である。
また、小型・軽量であるため、急斜面においても大掛かりな足場を必要とせず、容易に試験を行うことができます。 |
 SAAMジャッキ高所急傾面での作業試験 |
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以下に、表1に示す4地点において行った調査結果を紹介する。
各地点のアンカー施工状況は、A地点は吹付けコンクリート法面に施工されたアンカー工、B地点は法面擁壁に施工されたアンカー工、C地点は転石根固め擁壁に施工されたアンカー工、D地点は現場打ちコンクリート法枠に施工されたアンカー工である。
A地点、C地点は高所かつ急斜面にもかかわらず、何れの地点も足場の設置は行わず、B地点についてのみ作業性から高所作業車を用いて調査を行った。図1〜4は、各地点での面的調査によって得られた法面の緊張力の分布状態をイメージ化したものである。
今回の調査により、初期の緊張力が維持されていたのはA地点のみで、その他の地点は、B地点では緊張力低下状態(図2)、C地点では過緊張状態(図3)、D地点では過緊張と緊張力低下が混在(図4)した状態となっていた。 |
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