木質ペレットヒーター木燃、京鴨さんで稼働中!

新年あけましておめでとうございます。

今年1発目のお仕事紹介ブログは、相愛・木質バイオマス事業課のお仕事について。

2015年7月から温水式木質ペレットヒーター木燃(もくねん)の導入を

すすめていただいている山城農産さんに、昨年末お邪魔してきました。

 

バックの紅葉美しき岡山県美咲農場。大きすぎてその全貌が入りません。

 

別アングルからもう1発。広大です。この大きさの鶏舎が9棟建設されています。

 

中央メインストリートからの1枚。9棟すべてに

木質ペレットヒーター木燃が配備されます。

 

山城農産さんは、自社のブランド「京鴨」でお馴染みの国内トップシェアを誇る

合鴨肉生産販売業者さん。長年京都で合鴨の生産販売を手がけられ、需要の伸びとともに

昨年、当地・岡山県美咲町に新たに農場および精肉加工場を整備されています。

年末の繁忙期で目も回るような忙しさの中、小山展弘社長にお話を伺いました。

 

小山展弘社長。師走は特に大忙しです。

 

―お忙しい中すみません。本日はよろしくお願いします。また弊社・木燃を多数導入いた

 だきまして、たいへんありがとうございます。

小山:こちらこそよろしくお願いします。木燃期待していますよ。

 

―ありがとうございます。まず山城農産さんの歴史から教えていただけますか?

小山:はい。ウチは以前は小山種鶏場といって、養鶏業を営んでおりました。

現会長の父が初代で、私が2代目です。1983年から山城農産に社名を変更し、

合鴨専門になったのですが、きっかけは、父が旅先でたいへんおいしい

合鴨料理に出会ったことによります。

 

「こんなおいしいもんがあったんか」と甚く感動したようで、当時合鴨肉はまだ

国内ではそんなに多く流通していなかったため、これを広めていきたいと思ったようです。

養鶏は相場で価格が動くので、いくら質のいいものを作っても価格に反映できない

ことが多々あります。それよりもまだ国内で知られていない合鴨肉を扱うほうが、

商売の伸び代も、やりがいもあると考えました。

 

―なるほど。流通量が少なかったということは、生産技術もまだ未発達だったのでは?

小山:その通りです。右も左もわからない状態で、父は自分で文献を調べたりして

手探りで勉強して飼育を始めました。

 

私は学校を卒業して、父の後を継ぐことを決めたのですが、合鴨肉の業界では世界中で

圧倒的なシェア持っている英国・チェリーバレー社で修行を積みました。

その技術を京都でスタッフに教え、現在ではこの岡山でスタッフに伝授しているところです。

合鴨肉の生産技術に関しては、日本では自分が一番だと自負しています。

 

小山社長他スタッフが手塩にかけて育てる合鴨。

 

―山城農産さんの特徴を教えていただけますか?

小山:はい。まず卵の孵化~生産~屠鶏~精肉加工まで、すべてを自社で行っていること

があげられます。合鴨が精肉になるまでのすべての段階を自社で確認しているので、

どの段階の何が良かったのか、悪かったのか、生産が肉質にどう影響するか

などが把握でき、各生産ステージにフィードバックして、

より良い肉質に改善していくことができます。

 

また、親鳥に関しては毎年チェリーバレー社からヒナを購入して育てています。

チェリーバレー社で扱っている合鴨をチェリーバレー種というのですが、

実は同じチェリーバレーでもいろいろな品種があり、年々その種も改良されています。

我社は、私が修行時代にお世話になったご縁もあり、日本人の好みにあった肉質で

日本の環境に適した品種をチョイスして購入することができています。

他社では、こうはいきません。

 

とってもかわゆいヒナたち。

 

また毎年親鳥のヒナを導入することには2つの大きなメリットがあります。

一つは肉質、合鴨は代が変わると肉質が確実に落ちていきます。弊社では、毎年

親鳥を更新していくことで、合鴨の最高の肉質を引き出すことに成功しています。

 

もうひとつは、鶏舎の衛生面への影響です。合鴨は非常に繊細な鶏で

ストレスに弱い特徴があります。弊社で長く親鳥として飼育すると農場が少しずつ

不衛生になり、肉質等にも影響を及ぼします。毎年親鳥を入れ替えることで、

農場を衛生的に保つことができているのです。

 

チェリーバレー種にもいろいろあるという話は面白いですね。

小山:トヨタ車にもいろいろ車種があるようにチェリーバレーにもいろいろ品種が

あるのですが、一般的にはあまり知られていません。

肉質に大きく関わるポイントなんですけどね。

 

―飼育に関してはどういう点に注意されていますか?

小山:まず飼料に関してですが、合鴨の専用飼料を与えているのは、国内ではウチだけです。

他社さんは、一般的な養鶏用の飼料を与えているところがほとんどです。

実は、合鴨とブロイラーなどの肉鶏は、必要な栄養素が大きく異なります。

他社さんの合鴨肉で脂が黄色っぽくなっているのはそのせいもあります。

穀物が過剰なのです。

 

弊社ではチェリーバレーからの飼料の配合例を参考に、飼料メーカーと研究を重ね

日本の気候風土にあった飼育ができる配合飼料を作っています。また、年間を通して

一定の高品質な肉質を保つために、配合割合を変えた夏用の飼料も作り、給餌しています。

もちろん文献もノウハウもまったくない世界ですので、ウチが83年から合鴨専門で飼育に

取り組む中で得られたデータを分析・検証して取り組んできた成果です。

 

日本で唯一・合鴨専用のオリジナル配合飼料。

 

もう一つ、衛生面には非常に気を使います。合鴨は非常に綺麗好きな鶏で、

鶏舎が汚れると発育がピタッと止まることもあるんです。ものすごく繊細です。

弊社では鶏舎の床に敷き詰める敷料にやわらかな木屑を用いて、

これを毎日敷き直して徹底的に衛生面に気をつけています。

 

清潔なソフトウッド。毎日すべての鶏舎に新たに入れ、床面を清潔に保ちます。

 

繊細さで言えば、人の出入りでもストレスを感じる鶏なので、飼育員は毎回必ず同じ場所

を通って、必要最低限の動きをするように徹底しています。集団性が高い鶏なので、

1羽でもパニックを起こせば集団的に連鎖して、取り返しのつかないストレスを

与えることにつながるのです。

 

―とても繊細な鶏なんですね。そう考えるとヒヨコの飼育なんかが特に大変そうに思いますが…。

小山:とても重要なステージです。相愛さんの木質ペレットヒーターは、

このヒヨコの期間の給温のために使用しています。岡山農場では、

ヒヨコの給温に床暖房設備をフル装備しました。

 

従来の上からあたためるガスブルーダーより、温度のムラなく床を温められます。

合鴨の生育に一番重要なのはお腹を冷やさないこと。お腹が冷えると体力が落ち、

のちのちの生育にダイレクトに影響します。体力が弱るとそのまま死鶏に

なってしまうこともあります。このヒヨコの段階でいかに健康に

ストレスなく育てられるかが飼育のポイントと言えると思います。

 

この日は鶏舎から逃げ出したヒナがいて大騒ぎ。相愛の社員が見つけました。

 

無事捕獲。

 

―相愛の木質ペレットヒーターが、非常に重要な期間を担っているんですね。

小山:そうなんです。よろしくお願いしますよ。

 

―了解です!

小山:ハハハ、7月から相愛さんの木質ペレットヒーターの導入を開始して、

もう何ロットか商品になっているのですが、大きさといい肉質といい、

思ったよりいい状態に仕上がってきています。特に鶏の大きさが揃っているのは、

ヒヨコの給温期間を無事に乗り切った証でもあります。

死鶏も思ったより少ないですね。いい手応えを感じています。

 

―ありがとうございます。もうひとつ石油ではなく木質ペレットヒーターにした理由は

 どのあたりでしょうか?

小山:コスト的なメリットが期待できる点が一つ。あと、石油だとこぼした時に、

匂いや汚染で鶏に大きな負担がかかります。これを回避したかった面もあります。

ペレットの補充や、機械のメンテナンスも相愛さんが請け負ってくれているので、

安心して使用させてもらっています。

 

この日は9台目の木燃の設置日。相愛スタッフみんなで高知からやってきました。

 

鶏舎横の小屋に設置するのですが、なかなかの巨体なので一苦労。

 

今まさに小屋に入らんとす温水ヒーターと、手前が木質ペレットバーナー。

 

きれいに収まりました。さあ、ヒナちゃん達をあっためてくれ。

 

こちらは既に稼働中の鶏舎。右が飼料のサイロで、左が相愛の木質ペレットサイロ。

 

―合鴨肉生産にはとても細やかな配慮が必要なことがよくわかりました。

小山:これらの技術や知識を総動員して、これまでにない日本人の嗜好にあった

良質の合鴨を育てています。他とは全く違う肉質だと自負しています。

そういう思いもあり1987年には「京鴨」ブランドを立ち上げ、

他と差別化した販売を行っています。

 

現在では大手量販店、全国規模のスーパー、地方スーパー、生協、他

有名ホテルなどに流通させてもらっていますので、ぜひ、京鴨を選んで

その「やわらかくて深みのある味わい」を、一度味わっていただければと思います。

 

おかげさまで需要が大幅に膨らみ、現在、繁忙期には需要に供給が追いついていない

状況がありますが、この岡山農場の稼働で生産数を増加させることで、

今後の需要増にも対応していきたいと考えています。

 

精肉加工場からの出荷を待つ「京鴨」トラック。

ボディーに大きく「KING  OF  DUCK」!

 

―最後に、これからの夢を教えてください。

小山:そうですね。今日本の一般家庭で晩ご飯何にする? となったとき、

牛、豚、鶏、魚という食材はすぐに出てきますが、合鴨はまだまだですよね。

そういう日常のチョイスの中に、合鴨肉がでてくるように普通に流通する商品に

していきたいという夢があります。

 

何年かかるかはわかりませんが、「京鴨」はそのポテンシャルを持っています。

お客さんの反応も上々ですし、こんなおいしい合鴨があることを、まず皆さんに

知っていただき、ファンを増やして行きたいですね。

 

―本日はありがとうございました。

小山:こちらこそ、ありがとうございました。

 

          

 

いかがでしたでしょうか山城農産さんの取り組み、

合鴨を他のお肉同様に一般家庭まで広く流通させたいと語る小山社長。

その情熱と高い技術力が熱く伝わる内容でしたね。

合鴨の品種のことなど、まだまだ聞きたいことはたくさんありましたが、

なんといっても超忙しい師走真っ只中、ご対応いただきありがとうございました。

 

これまで施設園芸生産者さんへの導入が多かった弊社・木質ペレットヒーターも、

いろいろ施設に活用できることが見えてきました。畜産物生産、水産加工、製茶業者さんなどなど、その用途はまだまだ広がっていきそうです。

 

木質ペレットヒーター木燃の導入をちらりとでもお考えの方は、

ぜひとも弊社・相愛までお声がけよろしくお願いします。

 

全国で約200台が稼働中! 木質ペレットヒーター木燃(もくねん)。

よろしくお願いします!

 

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