現在地球上では、毎年4万種の種が絶滅し、世界の動植物の7割が危機的状況にあるといわれています。近年、我々にとって身近な存在であったニホンウナギやクロマグロも絶滅危惧種に指定されました。これらは自然界で突如起こった事象ではありません。我々人類の活動が生態系の許容範囲を越えて広がり、経済成長を目的に、長い間守られてきた地域の枠も越えてしまったことが、この地球の大きな負荷となっているのです。そういった状況の中で、事業者は、企業とは何か、事業とは何かという問いに対する答えを持たなければならないと考えます。
私たち事業者は、地球の未来と地域の未来を考える上で、その場所で生活する人々の幸せや、守るべき自然環境を考慮せず、市場競争による経済成長や利便性の追求のみに全てを委ねようとする考えは、すぐにでも改める必要があるでしょう。資源を浪費するような開発や消費行為をやめ、今あるものを有効利用し自然に負荷をかけない暮らしの在り方を模索すること、そしてそのきっかけをつくることが、地域を拠点とする企業の役割であり、事業者として大事にしたいと考えています。