緑の大切さ、土の大事さ、水のありがたさが体験できる場作り。
百年、二百年後も残る持続可能な循環型建築物の建設。
豊かな自然の中で思考し、想像するインテリジェントカンパニーの創出。
このような想いとともに、相愛は1996年、高知市内中心部から8キロの北山・重倉の森に木造建ての本社を建設しました。
社屋には環境への負荷を可能な限り抑えるための様々な工夫と知恵と機能が盛り込まれています。
その一つが水循環システム。
主な取水源は掘り井戸。そこで確保した水を貯水タンクに蓄え、格棟に配水しています。さらに補助水として、岩盤流の亀裂部から取水を行い、社屋で使用する水資源として活用しています。また、敷地内は舗装等の整備を必要最小限に留め、自然蒸発散システムにより、汚水を敷地内でクローズし、鏡川源流域に流さないようにしています。
二つ目が自然エネルギーの活用
社屋の一階部分は、太陽エネルギーを蓄積した地中の温度エネルギーを有効活用するために、半地下構造をとっています。これにより、斜面の改変を少なくするとともに、冬暖かく、夏は涼しい社屋内空間を作り出しています。
三つ目が環境と共存する学び場としての機能
循環型社会の創出を目指す我々相愛としては、自然環境に寄り添い、その力を最大限生かすことでオフィスの環境も整えていきたいと考えます。このような環境の中で、日々変化する自然環境と対話を重ねて知識や経験を増やすことは、机上の理論を越えたコンサルタンツ会社として、環境を理解する本物の力量が育つのだと考えているのです。