0092 温泉サークル!オーベルジュ土佐山

2020.07.01

カテゴリー: 活動報告

1.はじめに

温泉サークル初回である今回は高知駅より北側に直線距離で約9.2km(車で約30分)離れた自然豊かなオーベルジュ土佐山にて活動しました。

写真左側より藤岡(自然環境調査課)、山﨑(営業部長兼防災地質課課長)、永野(弊社社長)、茨木(測量・地理空間情報課課長)、三木(木質バイオマス事業課課長)、浜口(撮影、防災地質課)の部署も世代もそれぞれ違う6名の参加でした。

施設内も木造とコンクリート造りのオシャレな建物で築22年とは思えないくらいきれいでした。

 

写真の水路には川魚(※アメゴ)もいて身近な自然を楽しむことができます。※アメゴとはサツキマスはサケ目サケ科に属する魚(Wikipediaより引用)

周りに循環させる水路があるため暑くなる季節には清涼感があり、見てるだけでも涼しく感じました。

建物近辺にも多種多様な植物がありどの季節に行っても楽しめそうです。

 

2.オーベルジュ付近の地形・地質概要

2-1地形

オーベルジュ土佐山は高知県高知市土佐山東川に位置しています。周辺の地形は標高400m~600mクラスの山地に囲まれ高知市中心部を流れる鏡川の支流東川川が南流し、オーベルジュより南側へ約1㎞先には高知市の水源である鏡ダムが存在します。付近の土地利用は主に山林や田畑が中心です。温泉源である温泉井はオーベルジュより東川川より約1㎞上流に存在します。

オーベルジュ付近の地形(国土地理院地図 電子国土Web)

 

2-2地質

四国の地質は、ほぼ東西方向に走る3本の構造線によって、北から領家帯、三波川帯、秩父塁帯、四万十帯の4つに大別されます。

オーベルジュ付近はその中の御荷鉾構造線と仏像構造線に挟まれた「秩父累帯」北帯に分類され、秩父帯は北から南に北帯、中帯、南帯の三つに分かれ、これらをまとめて「秩父累帯」と呼びます。

秩父累帯北帯とは:秩父北帯は「三波川編成帯と黒瀬川帯の間に分布するジュラ紀付加体そのもの」であるとし、オーベルジュ付近は北帯の新改・土佐山ユニットに属し基盤岩は泥質混在岩であると推定されます。

3.温泉

今回の主役である温泉、温泉についての豆知識とオーベルジュの温泉について簡単に説明します。

温泉自体は水風呂、一般的な温泉、サウナ、大自然を満喫できる露天風呂の4種類でシャンプーなどのアメニティーも豊富で温泉施設もとても綺麗でした。

四国の温泉は火山がないため非火山性のものであり先程地質で説明した三波川帯、秩父帯、四万十帯の岩石中の断層や割れ目から湧出しているものがほとんどです。

また、四国の温泉の大半は冷鉱泉で加熱を行って利用されており(日本地質学会著日本地方地質誌7四国地方 P500より引用)、オーベルジュも温泉の分析結果を見ると泉温は17℃と冷鉱泉に分類されます。(温泉法により摂氏25℃未満は冷鉱泉に分類されるため)

オーベルジュ土佐山HPより抜粋引用、露天風呂の様子

温泉を入ってみての感想として温泉独特の臭気(硫黄の臭い)などはありませんでした。

 

温泉のあとは次回のサークルの計画など食事を行いながらじっくりと話し合いました。