0255 追加地質調査研修
ご報告が大変遅くなりましたが、2025年10月6日~10日(5日間)茨城県の産総研で行われた地質調査研修会に参加してきました。
この研修の目的は、地質調査初心者を対象に地質調査の基礎的な座学と野外研修を通して、野外調査の方法と地質図の作成方法を学び、地質図の見方を理解することです。

1日目
岩石の種類やクリノメーターで走向傾斜の測定と表記方法、ルート調査の内容、地質図・地質断面図の書き方等を学びました。

そして私も作りました。粒度表!
昨年5月に研修に参加した先輩から「これ、踏査の時すごく便利で」といただきデスクに置きっ、飾ったままになっていたのですが…。
翌日からの研修で粒度表の便利さがよくわかりました。
2日目
午前中は産総研内の地質標本館を見学しました。
宮城県石巻市牡鹿半島牧の崎にあるジュラ紀の褶曲層のレプリカ(本物かと思った…
)や河川からの堆積物が粒径によってどうのように堆積していくか観察できる実験装置、地震の観測について、様々な鉱物や岩石の標本などが展示されていました。
岩石を観察するための薄片の技術を使って作られた昆虫はすごくきれいでした。
見学時間は1時間ほどでしたが、もっと見て回りたかったです。



午後からは、福島県のホテルに向かう途中の公園でクリノメーターを用いた歩測ルートマップ作成実習と海岸の地層(後期白亜紀 那阿湊層群磯合層)を観察しました。コンクリートかと思うような礫岩と様々な粒径の砂岩の互層が観察できました。


ホテルに到着し、夕食後は近くの公民館でルートマップや観察した地層のデータをまとめました。

3・4日目
3日目は川沿い、4日目は山中の沢沿いで調査実習を行いました。
この調査では、ある地点で確認した地層の走行や傾斜を手掛かりにに、地図上で地層がどのように分布しているかを予測し、実際に露頭が確認できそうな川沿いや沢沿いを歩いて地層の様子を調べました。
調査地では、石炭をはさむ地層やノジュールを含む地層など、いろいろなタイプの地層を観察することができました。ルートマップの作成に当たっては、礫・砂・泥の粒の大きさや色、含まれている化石、走行・傾斜などの特徴を観察し、対象となる層を判別しました。


5日目は、台風の影響もあり、予定していた海岸での露頭観察を一部変更し、白亜紀花崗岩類と双葉層群足沢層浅見川部層の露頭を観察しました。
花崗岩の観察では、花崗岩の上位に不整合に重なる礫岩を観察しました

移動後、双葉層群足沢層浅見川部層の露頭では双葉断層を観察しました。
砂岩層や泥岩層に加え、手で触れただけでボロボロと崩れる層やハンマーでたたいても割れにくい層など様々な地層を観察することができ、地層ごとの性質の違いが実感できました。

研修の最後はいわき市アンモナイトセンターの見学と化石掘り体験でした。
館内の露頭では大きなアンモナイトの化石がたくさん観察できました。

屋外での発掘体験では、アンモナイトを見つけるぞと意気込んで今いましたが、アンモナイトは見つけられませんでした。しかし、サメの歯を見つけることができました。その場では怖くて写真ほどしか掘り出せませんでした。

後日家で掘ってみました。自分で見つけた化石は特別ですね。

5日間の研修中、指導してくださった先生とスタッフの皆さんに感謝の意を込めて心より御礼申し上げます。そして、参加された他社の皆様、お疲れ様でした。