0261 ワクワク!ドキドキ!?地質調査研修

2026.06.03

カテゴリー: 活動報告, NEWS
タグ: 地質調査

桜も散り、新しい生活に慣れ始めた4月下旬、産総研で5日間行われる地質調査研修に参加するため、私は30年弱住んでいる高知を離れ、茨城の地へ降りたちました。

研修の目的は、地質調査初心者を対象に基礎的な座学と野外研修を通して、基本的な野外地質調査の方法と地質図の作成方法を学び、地質図の見方を理解することです。

研修1日目

いきなり野外に飛び出したい気持ちを抑えて、産総研で明日以降に向かうルート調査の内容、地質図・地質断面図の書き方、クリノメーターでの走行傾斜の測定や表記方法を学びました。

元々は、初日から野外研修だったようですが、最初に今回の研修内容を学んでから調査地に行くほうが、初心者でも理解がスムーズではないかとの話から、今の形になったようです。

 

そんな研修内でトラブル発生!

模擬斜面で走行傾斜を測っている際に、私が持ってきたクリノメーターの北南が逆を向いていることが発覚しました!

購入してから1ヶ月も経っていないのにどうして…

講師の先生方も、今まで数回しか見たことがないらしく、逆にレア物ゲットだぜ!と前向きに捉えることにしました。

高知に帰ると直っていました、私は本当に茨城にいたのか???

野外地質調査研修で使用する粒度表を作成中。

今までは、先輩の粒度表をお借りしていたのですが、遂にMy粒度表を手にすることができました。

 

研修2日目

研修2日目の午前は、産総研内の地質標本館で見学実習でした。

入場後すぐに世界各国から贈与された世界の岩石が展示されていたのですが、とても綺麗で目を奪われました。

その他にも、ジュラ紀の褶曲層のレプリカや活断層と津波堆積物の実物標本等が展示されていました。

この実物標本からは過去の地震の痕跡を読み取ることができます。

 

午後は、クリノメーターを使用した歩測ルートマップ作成実習と茨城県ひたちなか市の海岸に移動して海岸露頭での調査実習を行いました。

歩測ルートマップ作成で、私の1歩は、約0.72mだと分かりました。

明日以降のルートマップを作成する際にも、露頭の長さを記載するのにとても役立ちました。(今後の調査の際に忘れていないように気を付けておかねば…!)

海岸露頭の調査では、早速昨日作成した粒度表やクリノメーターを使って観察を行いました。

観察した内容を忘れないように、野帳に観察した岩の層厚や粒度表で判定した岩の種類をスケッチした後は、福島県のホテルを目指して出発しました。

ホテルに到着後、夕食を食べ終えると近くの公民館で講師の先生が持ってきていた岩を観察しました。

観察している岩の種類をルーペや手の感触等を総動員して判別しました。

 

研修3・4日目

3日目と4日目は、福島県広野町で研修を行いました。

3日目は、川沿いを東側に向かって歩きながら両岸の露頭を観察して地形図にスケッチしていきました。

地層と地層の境界では、堆積した岩の種類が変化するため、この境界を地質図にスケッチして情報を残していくことが、地質図作成で必要になります。

夜には、近くの公民館で地層境界線を描き、自分の中で4日目の調査地の地層を予想して明日実際に確かめる準備をしました。果たして合っているのか…!

4日目は、3日目の川沿いから南に位置する沢沿いで野外研修を行いました。

3日目の夜に予想した地層境界線の地層の位置を、4日目の調査で実際に予想通りなのか確認をしていきます。

残念ながら、自分の作成した地層境界線の場所では境界を発見することはできませんでした。(100mは位置が離れていました…)

 

研修5日目

研修最終日は、海岸で研修を最初に行いました。

離れたところからクリノメーターを使って走行傾斜を測る研修をしました。

これがなかなか難しい!

強風の中で、画板を斜面に重ねて疑似の斜面を作成したら、そこにクリノメーターを付けて数字を読む必要がありました。

最終的には、2人1組になって1人が画板を抑える隙にもう1人が読むことで乗り切ることができました!

共同作業によって参加者の絆がより深まった気がします。

 

移動後は、いわき市のアンモナイトセンターの見学と化石堀体験でした。

施設の中には、実際に掘り出されたままのアンモナイトの化石が展示されていました。

 

野外では、化石堀体験ができます。職員が教えてくれた秘密?の場所で発掘開始です!

貝の化石は発掘できたのですが、アンモナイトやサメの歯等は発掘できませんでした。

途中からは、GWに来る子供たちのために、大きな岩を子供たちが発掘しやすいサイズに小分けしながら発掘することにシフトしました。

良いことをやっているからアンモナイト出るでしょ!との打算的な気持ちを見抜かれていたのかもしれません。

 

最後に

以上が、全部ではありませんが地質調査研修の内容です。

研修中、丁寧にご指導してくださった利光先生と長森先生に感謝の意を込めて心より御礼申し上げます。そして、参加された他社の皆様、お疲れ様でした。

これからも、さらに技術力を上げて中級者コースへ参加できるように頑張ります!