0162 第4回チャレンジサークル! ~大川村へ行こう~

2022.06.14

カテゴリー: 活動報告

今回のチャレンジサークルは、高知市から車で約1時間半、四国の真ん中、吉野川の源流と四国山脈の懐に位置した大川村の「自然王国 白滝の里」(https://www.sirataki.or.jp/)で、田舎ならではの手作り体験と白滝鉱山の遺構巡りに行ってきました!

 

今回のチャレンジをサポートしてくださるのは「自然王国 白滝の里」を運営する一般社団法人大川村ふるさとむら公社の平賀洋司さんと、大川村村議会議員の若きホープである和田将之さん。
お二人ともとても穏やかな方で、大変親切にしていただき、お陰様で無事に楽しいサークル活動の時間を過ごすことが出来ましたよ。

 

さぁ、最初の体験はお豆腐作りにチャレンジです!
お豆腐作りを指導してくださる先生は和田さんです。

 

1.大豆(1.3㎏)を一晩水につけて柔らかくした後ペースト状にします。(今回は、和田先生が準備済み)

 

2.大きなお窯でお湯を沸かして、大豆ペーストをふんわりお湯の上にのせる様に優しく入れ、焦げないように混ぜながら煮立たせ、仕上げに軽く米ぬかをふりかけ混ぜあわせます。

 

3.さらしの布袋に入れて、専用の搾り器具で、豆乳とおからに分けます。

この時、出来立ての豆乳を試飲!優しい甘味でとても美味でした!

 

おからも、お土産にお持ち帰り!

 

4.豆乳に「にがり」を入れて優しくかきまぜると、ほんの数分で固まってきました。

 

うわずみを捨てて、専用の布をセットした豆腐箱に流し込み重しを載せて、水が切れるまでしばらく待ちます。

 

上手に豆腐箱に流し込めない部員にも「大丈夫ですよ~」と和田先生(右)、優しい…


お豆腐完成の待ち時間に、薪割りと火起こしで羽釜ごはんを炊く&今キャンプグッズとして人気のダッチオーブンを使ったお料理体験です。

鉈を使っての薪割り。
平賀さんにコツを教えてもらいながら頑張って割ってみました。

節があるとなかなか割れない…

そして、皆で薪割りした薪で羽釜のごはんを炊きます。
火起こしはファイヤースターターで、削ったマグネシウムの粉と火花をうまく使って着火させます。

 

平賀さんに点け方を教えていただいて練習…

 

いざ、火起こしチャレンジ!

カチッ、カチッ…点かない…

 

交代!

カチッ、カチッ…点いたー!

 

見事に着火させてごらんのとおり、燃えていますね~

 

羽釜ごはんを炊いている間に、ダッチオーブンを使って大川村産の「土佐はちきん地鶏」を調理します。
高知県の特産品である土佐はちきん地鶏は、なんとその総生産のおよそ8割を大川村が占めており、村内で生産から肉の加工処理まで一貫して行っているそうです。
標高800mというなかなか厳しい環境で育つ土佐はちきん地鶏、その名の通り土佐の女性のようにたくましいですね。

 

そんな土佐はちきん地鶏をオリーブオイルにつけて、切った野菜と一緒にダッチオーブンに敷き詰め、バター、塩で味を調えて火にかけます。



辺りは、とてもいい匂いがして来ました。
蓋を開ける時がとても楽しみです。

 

そうこうしている間にお豆腐の完成時間がやってきました。できたお豆腐がこちらです。


昔ながらのお豆腐、ずっしりぎっしり重量を感じます。

 

さてさて、お楽しみの試食タイム♪
まずはそのまま何もつけずにアーン。

「ン~!」思わずこぼれる感嘆の声。大豆の甘味と旨味が濃い!

 

平賀さんが、土佐はちきん地鶏の鶏ガラスープと大川村のゆず果汁を使ったぽん酢・田野屋塩二郎の塩・醤油を用意してくださっていたので、それぞれお豆腐とのマリアージュを楽しみました。
どれで食べても、部員の口から出る言葉は「美味しい~」の一言。

 

本当に美味しい木綿豆腐が完成しました、感激です。
普段食べているお豆腐はもしやお豆腐ではない…?と錯覚したので、これはたくさんの人に体験してもらいたいですね。
お豆腐作り体験の他に、こんにゃく作り体験もできるそうなので、また来なくては…!
和田先生ありがとうございました!

 

さて、部員が手作り豆腐に感激している間に、ダッチオーブンの土佐はちきん地鶏もいい焼き色です。早く食べた~い!

そして、羽釜ごはんも「始めちょろちょろ中ぱっぱ赤子泣いても蓋取るな」を守って、つやつやのお米が炊き上がりました!


ダッチオーブンに入りきらなかった野菜も、網で焼いていただきましたよ。
大川村の恵みに感謝です、ご馳走様でした!

 

さて、美味しい手作り体験も終わり午後の予定へ。
高知県最大の銅の鉱山「白滝鉱山」跡を約2時間かけて、平賀さんに案内していただきました。

 

白滝鉱山は江戸時代から続く銅山で、標高800mの白滝地区に鉱山労働者やその家族等、最盛期には2,000を超える人々が暮らしていました。
物資の運搬は索道で、伊予三島の港に鉱石を運び終えた後、帰り便に魚や食料日用品等が載せられていたそうです。それらを購買所に運び込み、白滝地区の住人に分配されていたようです。
白滝地区には学校や診療所はもちろん、映画館や銭湯、パチンコ等の娯楽施設もあり「白滝銀座」と呼ばれるほど栄えていましたが、昭和47年3月に閉山。住人は一週間も経たずに数世帯を残すのみとなったそうです。まさに栄枯盛衰。

 

かつて鉱石を運んだトロッコ軌道跡を利用した散策路は歩きやすいように整備されており、軌道跡を外れるとちょっとしたアップダウンや沢もありますが、初心者でも楽しめるコースです。

 

火薬庫への入り口のトンネル

採掘の際に用いるダイナマイトが保管されていたそうです。火薬庫の施設は残っていませんが、つくりは爆発が発生しても被害を最小限に抑えることが出来る様に考えられていたようです。

 

今は自然の力で森になっていますが、あちらこちらに建物のための石積みが残っています。

 



道々、山野草も愛でながら森を抜けると、大川村の一大イベント「謝肉祭」が開催される山村広場に到着。

 

山村広場には山の神様を祀る神社があります。
操業当時からここで安全祈願をされており、現在は鳥居や階段も修繕され、山開きの日に神祭を行っているそうです。

ちなみに女人禁制で、平賀さん曰く「行ってもいいけど、まぁ神様はいい顔をしないですね~」とのことなので下から見るだけにしました(笑)

 

さて、山村広場から10分ほど登ったところに鉱山入口があります。
実は、こちらの坑道調査を数年前に弊社が行っておりまして、FEM解析、ボーリングを行い、内部にカメラも入れて入口付近を開削しました。内部は100m以上の空間が広がっており、貴重な産業遺跡として坑道の利活用も模索していましたが、内部で落盤があったそうで現在は手付かずとなっています。

 

かつて大勢の人々がトロッコに乗ってここから鉱山に入り、銅を採掘していたのですね。

 

そして残念ながら、鉱山入口に続く橋の一部が崩れていたため、入口に近づくことは出来ませんでした。
橋は石を積み重ねて当時作られたもので、現在橋の改修となると数千万円かかるそうです。
橋を横から見ると行けそうに思えますが、隣のビルから隣のビルに飛び移るアクション俳優のような大ジャンプをしないと無理です。危険なので止めましょう。

 

山村広場を下ったところにかつての選鉱場があります。
現在は施設を改築して新しくなっており、施設内には当時の作業道具等の展示や作業場が残されています。



鉱山の深さは海抜0m以下に達しており、当時の作業道具を駆使して800mも掘っていたことになります。
採掘はもちろん、往復にかかる時間は4時間、鉱山内の温度は30℃にもなっていたそうで、風も光も届かない過酷な労働環境だったことは想像に難くありません。命を落とされる方も多かったそうです。白滝鉱山は尊い犠牲の上に成り立っていたのですね。

 

当時に思いを馳せつつ選鉱場を後にして、「ズリ山」が間近で見られる場所があるというので平賀さんについていくと「冒険ですか?」というような下り道が出現。慣れない道にキャーキャー悲鳴を上げながら、急な坂を転げ落ちないように注意しながら降りて、なんとかズリ山跡に到着しました。

ズリ山とは商品にならない銅の鉱石を谷筋に積み上げた場所で、かつてはもっと広大なズリ山があったそうです。ズリ山には崩壊防止処置がされており、計算し尽くされた先人の知恵に敬服しました。

 

ここで記念撮影

平賀さん(中央)も一緒に

 

最後は、一般浴場跡です。
当時は3つの浴場があったそうですが、現在残っているのは1つだけ。
タイルで作られた湯舟の建物が残されています。


当時は鉱山で働く人々の疲れを癒したことでしょう。

 

約2時間の散策は、日ごろの運動不足を思い知ることになり、部員はヘトヘトになっていましたが、鉱山時代の面影にふれることが出来た良い活動となりました。

 

散策後に、売店でお豆腐にかけて食べた大川村の商品「土佐はちきん地鶏ぽん酢」を買って、平賀さんからは「まるごと大川」のトートバッグをいただきました!まさかの嬉しい特典♪

 

平賀さん、和田さん、本当に楽しい一日をありがとうございました!

 

☆今回のような体験ツアーや大川村のイベント情報はこちら☆
でぃぐ!大川村(日本一人口が少ない高知県・大川村の公式情報サイト「でぃぐ!大川村」 (https://okawafk.or.jp/))

 

☆和田将之さんのブログはこちら☆
大川村の下剋上! ~元・日本一人口が少ない村の日々~(http://blog.livedoor.jp/okawa_kanai/

 

☆土佐はちきん地鶏ぽん酢☆
村のえき「結いの里」、白滝の里・里の茶屋で販売中!\380-(税込)!
土佐はちきん地鶏の濃厚ガラスープと香り豊かな大川村産ゆず果汁の上品なハーモニーがお口に広がります。
今回試食したお豆腐はもちろん、はちきん地鶏、大川黒牛、魚にも鍋にも野菜にも…とにかくなんでも合う一品!(と、愛用者が言っていました)

さぁ、次回のチャレンジは何かな?!

 

おまけ
前回チャレンジした陶芸ですが、こんなに素敵な仕上がりになりました♪