0049 学生キャンプ2015開催! vol.2

2015.10.16

カテゴリー: 活動報告

前回からほんわかムードでお伝えしている学生キャンプ2015の模様。

vol.1では昼食に満を持してカツオのわら焼きが登場し、盛り上がりましたね~。

 

なんだか遊びに来ているような雰囲気になってきた当学生キャンプですが、大丈夫。

全国の若人たちに高知の四万十川の魅力を味わっていただき、四万十ファンになっていただくことも大切な目的のひとつなのです。

さっそく2日目の昼飯後から振り返っていきますね。

おいしいカツオで疲れも吹っ飛んだ学生キャンパー達。早速自転車にまたがりフィールドワークの再開です。

長野沈下橋で記念撮影。雨がひどくなり見学は足早になりました。

続いて訪れたのが、おおのみエコロジーファーマーズの高橋さんの田んぼ。

生産者の高橋さん、農業指導員の徳弘さん(写真)他が、お米の生育について熱心に教えてくれました。ここでの学習ははかどりましたね~。

 

この後、自主的に地域を回遊する予定でしたが、朝から雨が降ったりやんだりで学生さんたちもかなり疲れてましたので、フィールドワークはここで終了。

アジトの大野見青年の家に戻り、ひとっ風呂浴びてから自習タイムにうつることになりました。

黒板はさりげなく示される福井先生からの道しるべ。

さあてインプットは終わった。後はアウトプットだ! 頭フル回転だ!

本日のフィールドワークで学んだことを、昨晩作ったボードに追加していきます。

あーでもない、こーでもないと言いながら、ボードを見つめる面々。

大野見米、川、堰、沈下橋などの関連性を再度確認していきます。

大野見人の黒岩さんもまじり、頭をひねり続けます。

頑張れ中土佐町大野見班、頑張れ学生キャンパー&COME☆RISH!

 

そんな学生たちの踏ん張りを支えるべく、運営サイドの大人たちは夕食の準備。

さて、今日はどんなおいしいものが食べられるのかな…。

出ました鮎! またもご馳走。

天然鮎のお出ましにみるみる元気になる若人達。単純でいいぞ!

地元講師の松岡さんに鮎の食べ方も教わりました。

 

さて夜の部ですが、一緒にこのキャンプに参加し頭をひねってくれているCOME☆RISHさんの活動報告が行われました。

 

COME☆RISHさんは高知県立大学の健康栄養学部の学生さんたち約40名で組織されている団体。環境に配慮した生産を行うおおのみエコロジーファーマーズの大野見エコ米のPRを通して、大野見の活性化を目標に様々な活動を重ねられています。

もちろん生産者との縁も深く、その取り組みを学生キャンパー一同心して拝聴させていただきました。

気合を入れてお揃いのポロシャツでプレゼンを行うCOME☆RISHのメンバー。

COME☆RISHに質問する若人達。いい笑顔です。青春です。

 

和気あいあいとしたCOME☆RISHさんのプレゼンが終わると、またしてもやってくる自習タイム。

しかも、COME☆RISHさんに高知新聞の取材が入ったので、野郎ばっかりが取り残されました。

突然男臭くなる学生キャンプ大野見班。

福井先生からの道しるべも白熱してきた。

午後11時30分、取材の終わったCOME☆RISHも駆けつけ、運営側の大人たちもたまらず入って、プレゼン案を練に練ります。

と煮詰まったところで、福井先生からのアドバイスもあり続き自習は散会。

ゆっくり休んで、明日の朝からまた頭をフル回転させることになりました。

 

■3日目

大野見最終日、後は学生キャンパーの踏ん張りにかかってますので、COME☆RISHのメンバーは帰宅の途に。

「みんなの発表楽しみしてるよ~」。

 

vol.1でも紹介しましたが、発表のテーマは「文化的景観を自分の言葉で語る」&「文化的景観を活かした大野見米のPR戦略を考える」の2つ。

PR戦略部門をさらに、「大野見に来れる方向けのPR案」部隊と「大野見に来れない方向けのPR案」部隊に分け、3班に分かれてプレゼン案を練ることになりました。

「語る」部隊。熊本大学・森岡くん(右)&高知大学・水沼くん。

「来れない人向けPR」部隊。熊本大学・満永くん(右)&広島工業大学・八尾くん。

「来れる人向けPR」部隊。広島工業大学・荒岡くん(右)&法政大学・北村君&常葉大学・近藤君(奥で写ってなくてゴメン!)。

「若きウェルテルの悩み」と言った面持ち。

アイデア出し、調査、情報収集など、やることはてんこ盛り。

福井先生も学生たちの議論を確認して導きます。この後、右奥の近藤君はPR全体の構成を発表するという大役に抜擢されました。

大野見最後の食事は、地元の猪を使ったジビエカレー。

お約束の記念写真でしばしリラックス。

最後の土佐弁クイズ。難易度高し。

頭がパンパンの学生たちをリラックスさせようと、突然始まる「土佐弁クイズ寸劇」。

おおのみエコロジーファーマーズの清水さん、下元さん、お気遣い本当にありがとうございました。

 

学生キャンプ3日目は、それぞれのフィールドワークの地域を離れ、最終発表の行われる四万十町に3班が集結。

翌日の発表に向け英気を養うため全体の懇親会が行われます。

宿泊場所は四万十町の岩本寺。懇親会はもとより、ここで発表に向けた最後の詰めを行います。

まあとりあえず乾杯! ここまでお疲れ様!

高知名物皿鉢料理も登場。

飲んで語って、存分に英気が養われました。

 

さあここからラストスパートです。

3班が一同に集い喧々諤々。

こちらは四万十町下津井班、一丸となって構成の再確認。

こちらは津野町船戸班、詰めの作業も怠りません。

我らが中土佐町大野見班、みんなで輪になって、アイデアの統一を図ります。

 

もうだいぶ夜が更けてまいりましたが、ここで、敵陣というかライバルである両隣の班から、どのようなプレゼンを行うかの情報が、チラチラ舞い込んできました。

下津井班は、動画を編集して地域の魅力をPRするらしい、船戸班は、実際に特産品のお茶を振舞うパフォーマンスを行うらしい…。

なんと、他の班はいろいろな飛び道具を用意しているようです。

 

やば、想定外の展開…。ということで大野見班も再度策を練ることに…。

議論の結果決まったアイデアは、大野見PRの写真集作り。

「来れる人向けPR」でアイデアとして上がった、観光に来た人の撮影した写真を使って作るPR用写真集のダミーを実際に作成し、プレゼンをより魅力的なものにブラッシュアップすることになりました。

急遽それぞれがこの2日間で撮った写真を出し合い、選別することに。

喧々諤々写真を選んでプリントアウトしたら色が変~。

学生を支える役場の黒岩さんも、がっくり~。

困ったときはお互い様、隣の班が使ってないプリンターを貸してくれるも、電源コードが見つからない~。現在深夜0時過ぎ、我々の運命やいかに!!

 

■4日目

 

怒涛のごとく過ぎ去った学生キャンプの4日間も、泣いても笑っても今日が最終日です。お世話になった地域講師の方々、運営サイドの方々の労に 報いるためにも、今日は一発気合の入った発表を行わなければなりません。

岩本寺では、朝の読経から1日がスタート。皆、ほとんど寝てません。

発表会・シンポジウム会場は四万十町農林環境改善センター。

広報を行い広く一般の方にもご来場を呼びかけています。

会場のセッティングを待つ津野町船戸班のみんな、余裕の表情。

開会ギリギリまで作業を行った中土佐町大野見班のメンバー。

ほぼ徹夜でハイテンション!

大野見でずっと並走してくれたCOME☆RISHと、中土佐町・農林課の南部さんも応援に駆けつけてくれました。

いよいよ学生キャンプ2015シンポジウムの開会です。

 

シンポジウムでは、まずご来場者の皆様に、当学生キャンプの意義や目的などのレクチャーがあり、今年の総括などが行われますが、なんといってもメインになるのが、3班に分かれた学生キャンパーたちのプレゼン発表。

昨日、厳選なるあみだくじの結果、今年の発表順は四万十町下津井班、津野町船戸班、中土佐町大野見班の順で行われることが決まりました。

発表する四万十町下津井班のメンバー。

 

下津井班の独自テーマは「文化的景観を活かし下津井の魅力を発信しよう」。

自分たちが地域でフィールドワークを行う中で出会った文化的景観を盛り込んだ動画を撮影編集し、スクリーンに流してアピール。

下津井地域の魅力が伝わる発表が行われました。

続いては津野町船戸班の発表。

利き茶クイズのパフォーマンスも。

 

船戸班の独自テーマは「文化的景観を活かした津野町のお茶のPR」。

実際に津野町のお茶を試飲してもらうことで、そのおいしさをアピール。

地域の文化的景観の歴史・意義もふまえた内容の濃い発表となりました。

 

さていよいよ我らが中土佐町大野見班です。

発表を行う中土佐町大野見班。

一人一人が地域への想いを込めてマイクを握ります。

 

前にも触れましたが、中土佐町大野見班の独自テーマは、「文化的景観を活かした大野見の米のPR戦略を考える」。

この3日間、大野見で学んだことを等身大の言葉で語りました。

 

大野見の堰、水路、沈下橋と米栽培との関連性、そこに込められた地域の方の想いをつむいだ文化的景観の説明。さらに、米のPR策においては、貨幣を介さない「米の機種変(お米の交換制度)」の提案や、観光でこられた方を巻き込んだ「観光客と作る大野見写真集」の提案など、オリジナリティーあふれる内容が提案・発表されました。お見事!

会場からの質疑応答にも十二分に回答。大野見の事が頭に体に染み込んでいます。

写真集のダミーも無事完成しました。いい色だ~。

駆けつけてくれた地元講師の皆さんも万遍の笑顔。

「たいへんだったけど、よくやった!」

学生キャンパーの発表後、補足、総括を行う各班のコーディネーターの皆さん。

ほっと一息、津野町船戸班。お疲れ様でした。

四万十町下津井班、やりきりました!

中土佐町大野見班。よくやった! お疲れ様!

 

 

駆け足でご報告してまいりました学生キャンプ2015の模様。

いかがだったでしょうか? 参加された学生さんの中からは、「とても充実したキャンプでした」「もう早々に来年の参加を決めました!」

というような報告もあがり、運営サイドもほっと胸をなでおろしております。

 

全国から来てくれた学生さんたちが、その土地土地でこの地域のことを心に留め、それぞれの活動を行って頂くことは、この地に暮らす我々にとっても、大きな励み。

この4日間で繋がった大切なご縁を、未来に向かって紡ぎ続けていきたいと考えております。

 

学生キャンプのみんな、4日間楽しませてくれて本当にありがとう。

機会があったら、遡上する鮎のようにまた四万十川に帰っておいで、おんちゃん、おばちゃんらあも楽しみに待ちゆうきね!

やりきった笑顔でハイチーズ! みんなみんなお疲れ様でした!