0048 学生キャンプ2015開催! vol.1

2015.10.16

カテゴリー: 活動報告

またしてもちょっと日にちが経ってしまいましたが、今回のお仕事紹介ブログは、8月31日~9月3日にかけて開催された「学生キャンプ2015」の模様をご紹介いたします。

 

この学生キャンプは、2013年から開催されている大学生向けの合宿イベントで、地域に残る沈下橋などの文化的景観が持つ意義やその歴史的背景を学び、その学び取った知識を、今後の地域活性化などにどう活かしていくかというようなことを考え、発表する学習プログラム。

梼原町、津野町、中土佐町、四万十町、四万十市の四万十川流域5市町村が連携して企画運営を行っています。

今年も全国から19名の学生さんたちが、残暑厳しい高知・高幡地域に集結。

相愛では今回、学生さんたちに4日間密着し、撮影・記録係を担当させていただきました。

初日、全体ガイダンスにわらわらと集まってくる学生たち。

会場までは自費参加、気合乗り十分! 長旅ご苦労様!

 

簡単に4日間のプログラムを説明いたしますと、初日はまず、全体ガイダンス。

中土佐町の交流会館に運営側も学生さんたちも一同に集い、4日間の日程確認や、四万十川流域地域各地にある文化的景観に関してのレクチャーが行われます。

四万十川財団・武市さんのレクチャーに聞き入る学生キャンパー達。真剣です。

引き続き四万十市教育委員会・川村さんより文化的景観のご説明。

「文化的景観とは、人間と自然が相互に関係してできた建造物、景観のことを言います」。

 

で、午後から今年は中土佐町大野見班、津野町船戸班、四万十町下津井班に分かれ、それぞれの地域の人に話を聞き、フィールドワークを行い文化的景観を学びます。夜は座学で、最終日のプレゼン発表に向け昼間学んだ知識を共有し、アイデアを練ります。翌日も同じ。

今年、全体および中土佐町のコーディネーターを引き受けていただいた法政大学の福井恒明教授。文化的景観のオーソリティーです。

 

都合地域に2泊した後は、再び一同集結。お互いの労いをねぎらいつつ親睦を深め、最後の発表に向けてのプレゼン資料の仕上げを行い、最終日に地域の一般のお客さんも入った会場で、地域で学び取ったこととこれからの地域おこしなどについてのアイデアを発表していきます。

去年の担当者によると「4日間の睡眠時間が7時間を切った」とのこと。

いかんせん学生さんたち若いですから、寝る間を惜しんで議論が白熱するようです。

運営側の大人たちはついていけるのでしょうか…。

和気あいあいとした自己紹介タイム。さすがに打ち解けるのが早いですね~。

お弁当のエビで盛り上がる学生キャンパーたち。ナイススマイル!

 

午前中のガイダンス終了後は、早速3つの地域に分かれ地域の文化的景観についてレクチャーを受けます。

相愛が密着した中土佐町大野見班の模様について振り返って参りましょう。

大野見班の本拠地は、大野見青年の家。

参加者も運営側も地域の先生たちも一同集結。

 

大野見班に振り分けられた学生は7名。

この学生さんたちの達アシストを約10名の大人たちで行います。さらに、普段から大野見でお米のPR活動に協力している高知県立大のサークル「COME☆RISH(コメリッシュ)」のメンバーが3人応援に駆けつけてくれて、総勢20名以上の大所帯になりました。

地域で様々な活動を行っている皆様が、学生キャンプの講師陣です。

コーディネーターの福井先生からレクチャーが始まりました。

 

今回出された課題は、3班の共通テーマとして「文化的景観を自分の言葉で語る」と、大野見班独自のテーマとして「文化的景観を活かした大野見米のPR戦略を考える」の2つ。

ここ大野見青年の家を拠点として、3日間中土佐町大野見を西に東に走り回り、地域の文化的景観を学び、自分たちの言葉で語り、さらにお米のPR作まで提案しようという、なかなか盛り沢山な内容です。

おおのみエコロジーファーマーズの清水さん。大野見米の説明はもとより、3日間の学生たち(&私たち)の昼飯・晩飯の面倒までみていただきました。感謝。

座学の後は、さっそく野に出てフィールドワークの開始!

萩中川の田に築かれた石垣についてレクチャーを行う松岡さん(中央)。

文化的景観他地域イベント、普段の生活などを撮り続ける地域カメラマンとしてもご活躍です。

きれいな石積みが築かれただんだん畑。萩中川ではこのような石垣の田を中心とした風景が、国の重要文化的景観に選定されています。

 

続いて向かったのが下ル川の石積みの頭首工。今ではあまり聞きなれない言葉ですが、頭首工とは川から水を引くために作られた取水堰などさします。

大野見ではこれらの堰が昔からあちこちに築かれ、稲作に重要な役割を果たしてきました。

下ル川の石積みの頭首工。こちらも国の重要文化的景観です。

松岡講師の熱弁に、いにしえの昔に思いを馳せペンを進める学生キャンパーたち。

この日最後に向かったのが久万秋の沈下橋。昔から氾濫するたび暴れ川と呼ぼれてきた四万十川、その支流にもたくさんの沈下橋がかけられ、今なお現役として地域の人々の生活を支えています。

沈下橋をバックに記念撮影を行う学生キャンパー&COME☆RISH。う~ん青春。

 

さてさて、3つの貴重な文化的景観を実際に見て、レクチャーを受けた学生たち、今日一日でものすごい量の情報をシャワーのように浴びているので、いくら若いといっても頭パンパンのはずです。

自習タイムの前に、賑やかな夕食・交流会が開かれました。

初日の夕食は威勢良くバーベキュー。地元講師の皆さんが焼き焼きしてくれます。

大野見米のことはおまかせあれ、とご飯を盛るCOME☆RISHの面々。

カンパーイ! 初日お疲れ様! まだ自習タイムあるけど…。

大野見米で作ったどぶろくを、うれしそうに掲げる中土佐町教育委員会の竹邑次長(左)と黒岩次長補佐(右)。中土佐班の運営の裏方を担っていただいています。お疲れ様!

土佐弁講座を開いていただいた地域講師の正岡さん。食事ごとにランチョンマットに土佐弁クイズをデザインし、出題してくれました。

あちこちで年齢差を超えた交流の輪が広がります。

交流タイムも学生たちにとっては貴重な学習の場。大野見のこと少しずつわかってきたかな?

 

まだまだ初日は終わらず、これから学生たちの自習タイムが始まります。

今日たっぷりインプットした、文化的景観のこと、大野見地区のことを、 発表でうまくアウトプットできるよう、喧々諤々の議論が始まりました。

福井先生がコーディネートする自習タイム。大野見米に詳しいCOME☆RISHのメンバーも一緒に議論に加わります。

要所要所でさりげなく示される福井先生からの道しるべ。

今日1日学んだことを、少しずつ思い出し共有していきます。

メモもばっちり。

一人一人が考えたことを並べていくと、少しずつ大野見の自然と人の営みがつながってきました。

再度、これはあっちじゃねえか、いややっぱりこっちがつながるな、と喧々諤々。

相変わらず集中しまくる学生たちと、時計をちらりと見る福井先生。

 

福井先生の采配もあり、この日の議論は夜10時で終了。

みんなで持ち寄った情報を繋げ、壁に貼っておしまいとしました。

離れがたく壁を見つめる学生キャンパー達。まだ先は長いぞ。

 

■2日目

明けて2日目、朝食。地域講師・正岡さん自作の土佐弁クイズランチョンマットがお出迎え。

食事の後は、地域文化を学習するために大野見四万十民族館を見学。

重厚な面持ちの鍛冶屋の道具。

馬、いや牛用の鞍でしょうか? 田んぼの代掻きなどには、牛の力を活用していました。

パネルの写真の人に似てると言われた役場の黒岩さんハイポーズ。

さすが純度100%の大野見人。

地域文化のレクチャーを行う地元講師の松岡さん。娘さんが写ってるのだそうです。

今回の学習の大きなヒントとなるパネル。田から水を引く技術の紹介。

 

大野見米をテーマにしている大野見班では、田んぼに水を引く水路、堰、川にまつわる文化的景観が学習対象。昨日も一部見学しましたが、いよいよ2日目は、自分で自転車を漕いで地域をぐるぐるまわり、川から田んぼへと至る水の流れを体感することになっています。

まずは上流域で地元講師・笹岡さんのレクチャーを受ける学生キャンパー達。

カニでおおはしゃぎ。

おかうさんという若い娘を人柱にして、堰の崩壊防止を祈願したという悲しい伝説の残るおかう堰。今もなお折野々地区の田んぼに水を運び続けています。

 

さてここで、いよいよお待ちかねの自転車が登場。

一番はしゃいでいる地元講師の笹岡さん。タイヤでかいし。

またしても自撮りなどで盛り上がりつつ。

大野見を駆け抜けるぞ、エイエイオー!

盛り上がってきた~!

スイスイスーイ。

自転車に乗って最初に訪れたのが奈路堰。

 

奈路堰はここから下一体の田に水を引き込む巨大な堰で、地域の重要な文化的景観。

いつもは堰の上を歩いて渡れる程度水量なので、キャンパー達は水遊びを期待していたのですが、夜降った雨のせいで増水していて遊べませんでした。残念。そんなことより学習学習。

左が川の流れ、右が堰から引いた水路の流れ。仕組みがはっきりと見て取れます。

魚が遡上するための魚道も完備されています。

奈路堰を後にして田んぼの横をスイスイスーイ。

要所要所で水路と田んぼとの状況を確認します。

 

そんなこんなの楽しいフィールドワークを行いつつ本日の昼飯会場に到着!

竹邑次長と地元講師の皆さん&地元ヘルプの皆さんが、お昼ご飯を用意して待っていてくれました。

中土佐といえばカツオ! 鮮やかな手つきでカツオをさばく竹邑次長。

中土佐町の職員はみんなさばけるんだそうです。

そしてわら焼き! ファイヤー!

あっという間においしそうに仕上がりました。

地元ヘルプの皆様が、こしらえてくれた地域の幸がふんだんに並びます。

カツオ最高!

竹邑次長の中土佐レクチャーを交え、盛りだくさんの2日目昼食は楽しく盛り上がりました。いやあ満腹満腹。疲れも吹っ飛んだ。

 

さてさて、ここからまだまだ学生キャンプのフィールドワークは続くのですが、

だいぶ長くなりましたので、一旦休憩。続きはまた次回とさせていただきます。

 

地元講師陣の熱のあるレクチャーと大野見のフィールドワークを通して、彼らが学んだものとは、その発表内容やいかに!?

次回更新に乞うご期待!