0143 自然環境調査課のインターンシップ

2021.11.06

カテゴリー: 活動報告, NEWS

相愛では新型コロナウイルス感染症対策を徹底しながら、インターン生の受け入れを随時行っています。
今回は10月4日から10日間、自然環境調査課においてインターンシップを実施いたしました。

循環型社会の形成に向けた相愛の理念、自然環境調査課の業務内容と、そのあとすぐに実習に向かう予定の梶ヶ森について、相愛が取り組んできた様々な活動についてガイダンスを行った後、梶ヶ森の植物調査、ビジタ-センタ-としての山荘梶ヶ森のコンセプトと展示物の内容見学、河川における付着藻類調査、アユ採捕調査、希少種カジカ調査、県東部田野町の植物調査、横倉山植物調査、薪の生産作業、秋の里山探検イベント(環境学習)などを体験していただきました。

今回は内容があまりにも多岐にわたるため、河川の付着藻類調査と環境学習イベント「里山探検」について紹介します。

 

まずは、河川での付着藻類調査。河川や湖沼、海洋等の水中には、光合成をおこない生態系の基礎生産者となる底生性や浮遊性の藻類が生育しています。河川の付着藻類調査は底質に付着して生育する藻類を採取し、種組成と現存量を明らかにするもので、河川の健全性を評価するための指標の一つとなります。
私たち、相愛スタッフは既に手慣れており、ルーティンとして黙々と作業を行います。インタ-ン生にもこの作業をやって頂きました。一見簡単そうに見えますが、5cm四方のコドラ-トにおける付着藻類を正確に削り取る作業は慣れないとなかなか大変です。コドラ-ト周辺の付着藻類をちゃんと削り取っておかないと、試料中にそれらが混ざり結果が過大評価される原因となり、逆にコドラ-ト周辺の付着藻類を一緒に削り取ってしまうと今度は結果が過小評価となる恐れがあります。

 

インタ-ン生の感想
「今回のインターンシップで初めて生物調査に同行しました。予想はしていたのですが調査地点までの道のりの大変さに驚きました。藻類の採集はブラシで石を磨くので簡単のように見えて、力加減や細部への留意点が多く実は大変でした。」

 

こんな場所に降りて作業します。もちろん山の中にある迂回路を通って安全に降りられますが、その分山道を歩く距離は長く、かつ手荷物を持っての歩行は慣れないと大変に感じる事でしょう。

 

真剣な表情で作業を行うインタ-ン生。

 

5cm四方の範囲を残して周りの付着藻類をはぎ取った後の石。このあと、5cm四方範囲内の付着藻類をブラシで洗い落とし、集めます。

 

続いて秋の環境学習イベント「わくわく里山探検in久重」について紹介します。

このイベントは高知市内にありながら、今も良好な里山環境が残る久重地区で、我々相愛の生物調査専門スタッフや地元の方々と一緒に四季折々の自然を体感し、学んで頂くものです。

参加者には里山の自然の中で遊んだ実体験を得て頂くことで、その価値を理解し、保全意識を高めて頂ければという思いから実施しています。

「わくわく里山探検in久重」の参加者募集のためのチラシです。

 

インタ-ン生も一緒に歩いていますが、日傘の陰に隠れてほとんど見えません(-_-;)

 


午前中は文字通り里山を散策しながら探検します。草や花、木の実の名前、種子の様子等を解説しながら歩きます。もっとも、子どもたちは虫とりに夢中です。

 


午後からは小川で川魚釣りを体験します。インタ-ン生も一人、釣り竿をもって挑戦しますが、相手は野生の生物ですから、そう簡単ではありません。

 

インタ-ン生の感想
「久礼野地区で小学生家族を対象に、里山の散策、川魚の釣り体験を実施し、その中で子供たちには自由に走り回ってもらい昆虫などを自由に追いかけ、捕まえると言った自然体験をしてもらいました。数多くある環境と社会の問題に向き合う前に、環境に興味を持ってもらうことが目的です。人の手の入って居ない“自然の山”にはない特徴・魅力が里山(人によって管理営みのある山)にあります。子供はのびのび虫網を振り回すに限ると感じました。」

 

今回は以上です。これからも、様々な経験を積んで頑張ってください。